英語学習が何度も続かなかった僕が、「自分の会話」が欲しかったと気づくまで

UNSTRAY English
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この記事で振り返るのは、現在のUNSTRAY Englishになる前、「ECM(English Conversation Map)」と呼んでいた頃の話です。

現在は名称も仕組みも変わり、音声での会話を中心としたUNSTRAY Englishとして再設計を進めています。

ただ、振り返ってみると、今につながっている考え方の原点は、もっと前からありました。

英語教材を買っては続かない。

面白くしようと工夫しても続かない。

英会話なら楽しかったのに、それでも何か足りない。

そんなことを何度も繰り返して、ようやく僕は、

「英語を勉強したい」のではなく、「自分が本当に話したいことを話したい」のかもしれない。

と思うようになりました。

今回は、そこまでの話です。

英語は、最初から「勉強」だったわけじゃない

子どもの頃、テレビで見たアメリカのホームドラマに、妙に惹かれていました。

自分の身長より大きな冷蔵庫。

キッチンの下にある大きなオーブン。

タイル張りの床を、靴のまま歩く生活。

たぶん「奥様は魔女」あたりだったと思います。

もちろんドラマ自体は吹き替えです。

それでも当時の僕にとって、アメリカや英語は、どこか遠くにある「なんとなくかっこいいもの」でした。

ところが学校に入ると、英語の意味が変わります。

単語を覚える。

文法を覚える。

テストで点を取る。

英語は「話すもの」ではなく、「勉強するもの」になりました。

そして僕は、見事に苦手になりました。

それでも不思議なもので、

Katz
Katz

英語が話せたら楽しいだろうな

という気持ちだけは消えませんでした。

だから何度も挑戦します。

中学生の頃には、父にねだって英会話教材を買ってもらいました。

ところが、ほとんどやらずに怒られました。

その後も、中学英語のやり直し本、英会話CD、問題集、参考書。

本屋で「これならできそうだ」と思うものを見つけるたびに買ってみる。

始めるときはいつも、

Katz
Katz

今度こそ続けよう

と思っています。

でも、続かない。

この繰り返しでした。

初めて「英語って楽しい」と思えた

そんな中で、一度だけ比較的長く続いたものがあります。

オンライン英会話です。

僕が使っていたのはDMM英会話でした。

フィリピンやロシアなど、英語を第二言語として使っている先生たちと、1対1で話します。

これが本当に楽しかった。

言葉が完璧じゃなくても、なんとか通じる。

こちらが何かを言えば、相手が反応してくれる。

伝われば笑ってもらえる。

それまで僕の中にあった、

「正しい英語を話さなくてはいけない」

という感覚とは、まったく違いました。

多少間違っていても、会話は進みます。

そのやり取り自体が面白い。

たぶんこのとき初めて、僕は英語を「勉強するもの」ではなく、「人とつながるための道具」として感じたんだと思います。

結局、オンライン英会話は2年ほど続きました。

環境が変わらなければ、もっと続けていたかもしれません。

それくらい楽しかった。

ただ、もう一つ別の感覚も残りました。

楽しい。

でも、

Katz
Katz

これだけでいいのかな?

という感覚です。

同じ先生を毎回予約できるとは限らない。

分からないことがあっても、それ自体を英語で質問できなければうまく聞けない。

先生によって教え方にも違いがある。

そして僕の場合、何となく会話を続けているだけでは、どこかで頭打ちになっていく感覚がありました。

楽しい。でも、積み上がっている実感が薄い。

オンライン英会話からは、この二つの感覚が残りました。

好きなものを使えば、勉強も続くと思っていた

それでも、英語ができるようになりたい気持ちは残っています。

そこで僕は、

Katz
Katz

勉強がつまらないなら、面白くすればいい

と考えました。

洋楽の歌詞を訳してみる。

映画を英語字幕で見る。

ペーパーバックを読んでみる。

旅行で使いそうなフレーズを覚える。

自分が好きなものや興味のあるものに英語を寄せれば、今度こそ続くと思っていました。

でも、結局どれも続きませんでした。

今振り返ると、理由はわりとはっきりしています。

やっていたことは、

「楽しいこと」

ではなく、

「勉強を楽しくするための工夫」だったからです。

好きな映画を使っていても、やることが「今日はここまで覚える」になった瞬間、少しずつ作業になります。

好きな音楽でも同じでした。

最初は自分で始めたはずなのに、だんだんノルマをこなしているような感覚になってくる。

すると、やる頻度が下がります。

そして、ある日やらなくなる。

これも何度も繰り返しました。

当時の僕はまだ、

Katz
Katz

じゃあ、どうすればいいのか

までは分かっていませんでした。

ただ、

Katz
Katz

好きなものを教材にすれば解決するわけでもないんだな

ということだけは、少しずつ分かってきました。

ハワイ旅行をきっかけに、もう一度英会話を始めた

その後しばらく英語から離れていましたが、また英会話をやろうと思うきっかけがありました。

妻と義理の母と3人で、ハワイへ行くことになったのです。

妻は留学経験もあり、普通に英語を話せます。

一方、僕はほとんど話せません。

とはいえ、義理の母との旅行でもあります。

自分が先頭に立って動かなければならない場面もあるだろうと思い、

Katz
Katz

今度こそ英会話をやるぞ

と、またスイッチが入りました。

久しぶりに英語学習について調べてみると、以前とはずいぶん状況が変わっていました。

AIを使った英会話アプリが、たくさんあります。

僕はDuolingo、Speak、SpeakBuddyを試しました。

その中で

Katz
Katz

これは話せるようになりそうだ

と感じたのがSpeakでした。

発話量が多く、テンポもいい。

英語をしゃべっている感覚もあります。

僕は、

Katz
Katz

これはいいものを見つけた

と思い、年間プランに課金しました。

約3万円です。

そしてハワイへ向けて、3か月以上、ほぼ毎日30分から1時間くらい取り組みました。

それなりに本気でした。

でも、また少しずつ違和感が出てきます。

「I’m an actor.」と言わされたとき、何かが引っかかった

Speak自体は、よくできたアプリだと思いました。

実際、僕も楽しく使っていました。

ただ僕の場合、

「レッスンは進んでいるけれど、自分のものになっている感じが薄い」

という感覚が残りました。

聞いた英文を復唱する。

提示された内容に答える。

決められたレッスンを進める。

英語を話してはいるのですが、

「自分で考えて、自分の言葉を作っている」

という感じが、僕には少なかったんです。

特に記憶に残っているのが、旅行英語のレッスンでした。

入国審査で職業を聞かれる場面で、

「I’m an actor.」

「I’m a nurse.」

と答える練習があります。

もちろん、英会話教材として考えれば普通の練習です。

妻にも、

Sue
Sue

I’m not an actor. とか、I’m not a nurse.っていう可能性だってあるでしょ?

と言われました。

なるほど。

その通りです。

それでも僕は、なぜか引っかかりました。

僕は俳優ではありません。

看護師でもありません。

一生使わないかもしれない言葉を、なぜ繰り返しているんだろう。

だんだん、その違和感の正体が見えてきました。

問題は「I’m an actor.」という英文そのものではありません。

自分のリアルを話していないことが、僕にはつまらなかったんです。

欲しかったのは、英語の正解より「自分の会話」だった

そこで、以前のオンライン英会話のこともつながってきました。

英語が完璧じゃなくても、自分が好きなことについて話すときは、何とか伝えようとします。

単語が出てこなくても、知っている言葉を探す。

身振り手振りでも伝えようとする。

場合によっては日本語を混ぜてもいい。

とにかく、

Katz
Katz

これを言いたい

が先にあります。

では、その言いたいことをAIが助けてくれたらどうだろう。

まず自分が言いたいことを出す。

英語にできなければ日本語でもいい。

それを、自分に分かる英語へ変えてもらう。

すると、

Katz
Katz

ああ、自分が言いたかったのはこれか

と思える。

それなら使ってみたくなるし、僕の場合は、その方が自分の中に残る気がしました。

ここでようやく、

これまで自分が英語学習で何度も感じてきた違和感が、一つにつながり始めます。

英語を勉強したくなかったわけではありません。

基礎が必要なことも分かっています。

でも僕が欲しかった入口は、

Jarvis
Jarvis

今日はこの表現を覚えましょう

ではありませんでした。

Katz
Katz

これを英語で言ってみたい

から始まる会話でした。

当時は、まだ現在のUNSTRAY Englishはありません。

ECMの形さえ、はっきり固まっていませんでした。

でも、

Katz
Katz

自分の言いたいことを、自分の会話として扱いたい

という方向だけは、この頃から少しずつ見えてきました。

では、そもそも僕はなぜ、そこまで「自分のことを話したい」と思っていたのか。

その答えは、英語教材の中にはありませんでした。

もっとずっと前。

初めて海外へ行ったときの記憶の中にありました。

そして後になって、Jarvisとの会話をきっかけに、その記憶が突然つながることになります。


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